2024年2月16日金曜日

地球っ子わくわく広場 2月のお知らせ

 2月の地球っ子わくわく広場、テーマは「節分(せつぶん)」です!

2024年2月17日(土)13:00-14:30

APU PLAZA OITA 1階

あそびにきてね~♬

2024年1月19日金曜日

地球っ子わくわく広場 1月のお知らせ♪

地球っ子わくわく広場、お正月遊びをします♪

今週土曜日13:00~ 楽しいプログラムいっぱい!

年賀状書き、おみくじ、巨大すごろく、福笑い、着付け、風船羽根つき、カルタ取り

コップかるた、ぶんぶんゴマ、紙相撲などなど~

遊びに来てね(^^)



2023年12月20日水曜日

 来日1年になる中学3年のAちゃんが、こんなことを言っていました。

「先生は船みたい。広い海で泳いでいて、どうしたらいいかわからないとき、やってくる船。」

現在のこどもの日本語教育は、サブマージョン教育(消極的二言語教育)だと言われています。

【サブマージョン教育(消極的二言語教育)】

少数言語を母語とするこどもを多数派言語の学級にいれ、自然にその言語を習得することを期待する。目標は多数派言語話者への同化

(補習を伴うサブマージョン:多数派言語を第二言語として指導する/取り出し授業を行う)

サブマリン、潜水艦というと、語感のイメージが湧くでしょうか。日本に来日して、日本語がまったくわからない子どもたちにとって、日本の学校や教室が海だとしたら、海の中で、周りの子どもたちの泳ぎを見て学びとりなさい、という感じに近いかと。うまく真似して泳げない子はどうなるでしょうか?沈んでしまいます・・・

Aちゃんが、私を船に例えたこと、こどもの日本語教育の現状を捉えていることに、切ない気持ちになりました。船が必要ない教育スタイルになるようにできることはなんでしょうか。

複数言語の転移を促進する教授法は、世界各地で生まれています。その中でも

トランスランゲージング(トランスランゲージング教育)

複数言語話者が、自分が持つすべての言語レパートリーを場に応じて柔軟に使用すること。教育者が実践の中で、こどもたちの持つ言語レパートリーの使用を促進していく工夫を取り入れることで、こどもの全人的発達につながるのではと思います。

日本語を学ぶという、こどもだけに課題を突き付けるのではなく、周囲にいる教育者や周りのこどもたちの捉え方、アプローチの仕方も同時に変容していく必要があると改めて、感じます。Aちゃんのいう船がなくても安心してみんなで泳ぎながら成長していけるように。



2023年11月18日土曜日

地球っ子わくわく広場 運動会!

 地球っ子わくわく広場の大運動会!

今年もこどもたちの元気いっぱいの姿が見れてとっても嬉しいです。

 小5の時からMCをしてくれているKくん、高校一年生に!小さい子ばかりではなくて、中高生たちが運動会を作る側にいてくれて、それもまたとっても嬉しかったです。

でも・・・いつも来てくれるムスリムの子たちとファミリーの姿がなくて

ガザの惨事のことで、心痛めている状況なのかと・・・

「わくわくみたいにいろいろ違っても仲良くしたらいいのにね」Aちゃんが呟いていました。







2023年11月2日木曜日

サクラサク

 中学3年のTちゃん。来日してもうすぐ1年です。がんばり屋さんのTちゃん、ベトナムで成績優秀だったようです。日本に来て、テストの点数を見て、愕然とした顔をしていたのが忘れられません。「こんな点数とったことない」日本語が初級レベルで、すべて日本語で受けている授業で、すべて日本語での試験で、高得点を取るのは難しいのは当然というしかないのですが、Tちゃんは、自分の努力が足りない、そう言うのです。とにかく、わかりたい、と言う彼女の思いを尊重して、日本語のレベルを大幅に超えた学習サポートをしています。

そして、すぐ目の前には、高校進学の壁があります。将来は大学で心理学について学んで、研究者になりたい、と言うTちゃん。ベトナムにいたならば、なんの迷いもなく、真っ直ぐに進学校を目指すのでしょう。ここ大分で、彼女の知的好奇心を満たす進学校に入学するには・・・5教科でかなりの得点をとらなければなりません。

ご家族や先生たちとも相談した結果、県立の進学校を目指すのは厳しい(国語と社会での点数を取れるようになるのには時間が足りない・・・制度の壁は個人の努力では越えられない現実)、私立の進学校の帰国子女枠で推薦入試を受けることになりました。自己推薦文、面接、そして3教科(国語、数学、英語)英語と数学が得意なTちゃん、無事に合格しました!

非常に限られた選択肢しかないという厳しい現実はなかなか変えられないですが、将来目指す夢に向かって真っ直ぐに前を向いているTちゃん、これからも全力で応援します。

Tちゃん、サクラ咲いたね。心から・・・おめでとう!!

2023年10月29日日曜日

Sunny Peppy〜高校生によるこども英語教室〜

 公民館とのご縁で、こども英語教室を企画させていただくことになりました。いつもは大学生に助けてもらういろはですが、今回は、高校生が大活躍です!!別府の翔青高校には、グローバルコミュニケーション科があり、大分県立で唯一外国人生徒の特別入学枠があり、日本語指導体制がある高校です。グローバルコミュニケーション科1年生、なんと12人もの生徒さんたちが、手をあげてくれました!その中には、外国にルーツを持つ子たちも3人いて、英語力を活かしてくれ参加してくれることになりました。

教室名、みんなが考えてくれました。

Sunny Peppy〜太陽のように元気いっぱい〜

名前の通り、元気いっぱいの教室がスタートしました!

看板はこども英語教室ではありますが、私の中では、英語というひとつの外国語を通して、地域のこどもたちに、多様な習慣や文化に出会ってもらう場になって、多様であることは豊かなことなんだと思ってくれたらいいなと思います。



高校、公民館、こどもたちに許可を得て、インスタで活動を紹介してくれています🎵
(Sunnypeppy _beppuで検索) この動画も、Sunny PeppyのNちゃんがつくってくれました!すごいスキルだと思います!SunnyPeppyの一人一人、個性と可能性に溢れる素敵なメンバーたちばかりです。




2023年10月22日日曜日

高校進学の壁

 中3で日本語ゼロで、親御さんの留学に同伴して来日したAちゃん。1学年学齢を下げての転入でした。「すべての授業が日本語で行われることを日本に来てから知ったの」と言っていました。転入してからの一番の懸念事項は高校進学でした。自分の将来の希望にあった高校に進学するには、日本語で教科学習の内容がある程度分かる日本語の力がどうしても求められます。ひらがなを覚えるところから・・・必死で準備をして、大分県で外国人生徒の入学枠のある県立高校に無事に進学できたAちゃん。高校生活がスタートし、一安心していました。夏休み前になって、他県に引っ越すことになったと聞いたときには、頭が真っ白になりました・・・土地勘も知人もない場所で、新たに高校進学先を見つけなければならなくなりました。高校の先生方も県教委も探してくれましたが、公立高校での受け入れ先は見つからず、授業料は高額だけれど英語重視の私立のインターナショナルスクール1校が頼みの綱となりました。英語が母語といってもいいAちゃん、インターナショナルスクールならば進学できる可能性が高いと思っていたのですが・・・「日本語の力が充分ではない」という理由で入学することは叶いませんでした。Aちゃんは定時制の高校に進学するために準備をしています。既に、2か月もブランクが空いています・・・

将来大学に進学したいAちゃん。もし自分の国にいたならば、高校2年生で、自分の知的欲求に合った高校に進学していたことでしょう。日本に来たことによって、学年が1つ下がり、高校の選択肢はない現状、定時制の高校では卒業まで4年かかるケースが多いそうで・・・

高校進学の壁、Aちゃんの努力や思いだけではどうにもならない制度の壁

「先生、私、将来をあきらめたくない」とAちゃん

早急に改善されること、Aちゃんが自己実現できる道が拓かれることを願わずにはいられません。